前回、鉛筆ができるまでをご紹介いたしましたので、今回は鉛筆の歴史を学びましょう。
 
■鉛筆の誕生
エリザベス王朝時代の1564年に、イギリスのボローデル山で、黒いかたまりのようなものが発見されました。その黒いもので文字を書いてみたところ、はっきりとした黒い文字を書くことができ、しかも紙によくなじむということが分かったのです。この黒いかたまりの正体は、鉛筆のシンの原料となる「黒鉛」でした。人々は、黒鉛を使って文字や図を書くようになります。はじめは黒鉛そのものを手に持って書いていましたが、手が汚れて使いづらかったため、よく年の1565年ごろには黒鉛を木にはさんだり、布でまいたりして使うようになりました。これが現在の鉛筆のもとになります。
 
 
 ■黒鉛のかたまりが消えた
鉛筆は、イギリス人や近くの国の人々など多くの人に使われるようになり、ボローデル山からはどんどん黒鉛のかたまりがほられていきました。そうして200年ぐらいたったころ、ついに山から黒鉛のかたまりが消えてしまいました。全部使いきってしまったのです。
■鉛筆のシンはこうしてできた
そんなとき、ナポレオンの命令でもう一度黒鉛のかたまりをつくろうと取り組んだ人たちがいました。フランス人のニコラス・コンテさんと、ドイツ人のカスパー・ファーバーさんです。彼らは、他の山からとれる黒鉛のかけらや粉を集め、さらに細かい粉にして、それをねん土とまぜて焼き固め、みごと鉛筆のシンを作りました。そして、黒鉛とねん土の割合を変えることでシンのこさを変えられることも発見しました。今でも鉛筆のシンは、この方法を基本に作られています。
 
 
 
 
 
当たり前の様に使っている鉛筆には、こんな歴史があったんだね。
そして、今では色々な種類の鉛筆があるんだよ。
 
  

提供:潟gンボ鉛筆

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